バイエルンのゴレツカ、10番のポジションで躍動
ブンデスリーガ後半戦の開幕を告げる第18節ホッフェンハイム対バイエルン・ミュンヘンの一戦で、「果たして誰がロベルト・レヴァンドフスキの後ろに構え、バイエルンの10番としてプレーするのか」という疑問は、ファンやメディアの間で熱く議論されたテーマだ。トーマス・ミュラー、ハメス・ロドリゲス、ティアゴ・アルカンタラなど、多くの名前が候補に挙がった中、同クラブのニコ・コバチ監督が選んだのは、今季シャルケから完全移籍で加わったレオン・ゴレツカだった。
すでに今季14試合に出場(11試合に先発出場)していたように、ゴレツカは前半戦からバイエルンの根幹となっており、最大で1620分可能だった出場時間のうち、同クラブ中盤の選手ではティアゴに次ぐ2位の1027分間をピッチ上で過ごしていた。左MF、8番、さらにダブルボランチの一角と、多くのポジションをハイレベルでこなせるゴレツカの能力に、コバチ監督は大きな信頼を置いている。
今回トップ下で起用されたゴレツカのパフォーマンスは、同選手のバイエルン移籍以降では最も高いものだったかもしれない。彼が放ったシュート数は、エースFWレヴァンドフスキをも抑え両チーム最多の6本、さらにブンデスリーガでは初めてとなる1試合2得点も記録。また先制点を決めた回数も、レヴァンドフスキと並ぶチームトップタイの3回目となった。
ゴレツカも試合後、10番のポジションでのプレーに手ごたえを感じている。
「今日より守備的な位置でプレーしたとしても、もちろん何も問題はありません。ですが(10番は)プレーしていて楽しいポジションの1つですね」(ゴレツカ)
ドルトムントがライプツィヒに勝利したため、バイエルンとの差は依然として6ポイント。しかし今シーズンはまだ16試合が残されており、大逆転の可能性が潰えたわけではない。奇跡のリーグ7連覇を目指し歩みを進めるバイエルンにとって、ゴレツカは今後さらに重要な存在となっていきそうだ。