ブンデスリーガ初参戦のニューカマー(3)
ブンデスリーガの各クラブが新シーズンに向けて精力的に補強を進めている。ブンデスリーガ初参戦となる新戦力の中には、まだドイツでそれほど知られていない選手もいるが、その多くはこれから名前を売っていく有望なタレントたち。開幕までに予習しておいて損はないだろう。
デーリー・シンクフラーフェン(レーバークーゼン)
今年1月からレーバークーゼンで指揮を執るペーター・ボス監督の、アヤックス時代の教え子。最も得意なポジションは左SBだが、ボランチや左MFでも起用され、長期離脱から復帰した2018/19シーズン後半戦は、欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝、準々決勝にも出場した。レーバークーゼンのルディ・フェラーGMは「彼の多才さ、汎用性は、我々にとって非常に重要なオプションをもたらしてくれます」とコメントしている。
ムサ・ディアビ(レーバークーゼン)
フランスで優秀なタレントの一人に数えられているディアビが、祖国の名門パリ・サンジェルマン(フランス)を離れ次のステップに選んだのはレーバークーゼン。「ドイツのトップクラブで新たな刺激をもらうことになりました」と、新天地での活躍に燃えている同選手は、今夏ポーランドで行われたU20ワールドカップにもフランス代表として参戦し、1ゴール2アシストの数字を残した。
シュテファン・ライナー(ボルシアMG)
2年間ともに戦ったマルコ・ローゼ監督と一緒に、この夏ザルツブルクからボルシアMGへ移籍。26歳のオーストリア代表選手について、獲得に動いたマックス・エバールSDは「素晴らしいメンタリティー、高いレベルでのインターナショナルな経験を持った、ダイナミックなサイドバック」と評している。2018/19シーズンはオーストリア・ブンデスリーガをはじめ国内カップ戦やCL予選、欧州リーグ(EL)本戦など、公式戦43試合に出場した。
エジミウソン・フェルナンデス(マインツ)
プレミアリーグのウェストハムからマインツへ完全移籍することが決まったフェルナンデスは、昨季セリエAのフィオレンティーナに期限付き移籍をしており、生まれ育った祖国スイスをはじめ、23歳という年齢ながらブンデスリーガは自身のキャリアで4カ国目となる。味方のパスコースを作り出すため常に顔を出し、守備では屈強なフィジカルを活かして1対1に挑んでいく。
デヤン・ヨヴェリッチ(アイントラハト・フランクフルト)
第2のルカ・ヨヴィッチとなるべく、セルビア王者レッドスターからやって来たのは19歳のヨヴェリッチ。U16からセルビア代表に名を連ねている同選手は、この夏イタリアで開催されたU21欧州選手権にも出場した。フランクフルトのフレディ・ボビッチ取締役は今回の移籍劇について「デヤンは優れたセンターフォワードであり、また時にはサイドのポジションも務めるなど、バリエーション豊富なプレーができます」と語っている。
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