ブンデスリーガ初参戦のニューカマー(7)
ブンデスリーガの各クラブが新シーズンに向けて精力的に補強を進めている。ブンデスリーガ初参戦となる新戦力の中には、まだドイツでそれほど知られていない選手もいるが、その多くはこれから名前を売っていく有望なタレントたちだ。開幕までに予習しておいて損はないだろう。
クリストファー・エンクンク(ライプツィヒ)
パリ・サンジェルマン(フランス)のような強豪クラブで、21歳の若者が多くの出場機会を得るのは決して容易ではない。そんな中、中盤の様々なポジションをこなせる同選手は、昨季公式戦29試合に出場し、4得点2アシストを記録。ライプツィヒのマルクス・クレシェSDは、「我々の理想に合致した能力の持ち主です。ダイナミックで、攻撃的なポジションを多く務めることが可能ですから、我々に多様性をもたらしてくれるでしょう」と期待を寄せている。
マルクス・テュラム(ボルシアMG)
彼の父親は、フランス代表の中心メンバーでもあったリリアン・テュラム。しかし守備職人であった父とは違い、息子マルクスは攻撃的なポジションを自身の生きる道とした。21歳の若さで昨季はEAギャンガンの主力として活躍した同選手は、公式戦38試合出場13ゴール1アシストの成績を残した。左ウイングを最も得意とするも、右サイドや1トップも務められる攻撃のオールラウンダーだ。
ルベン・ヴァルガス(アウクスブルク)
アウクスブルクが今夏スイスから獲得したのは、U21同国代表に選出されたことがあり、古巣FCルツェルン(スイス)でU17からトップチームに飛び級を果たしたヴァルガス。20歳の時点で、すでにプロの舞台で58試合出場を果たしており、欧州リーグ(EL)にも2試合出場した。アウクスブルクのシュテファン・ロイターSDは同選手について、「ルベンはルツェルンですさまじい成長を遂げていました。そして今、次のステップを踏む時がやってきたのです」と話し、獲得成功を喜んだ。
カウリ(パーダーボルン)
ブラジル出身ながら人生の大半をドイツで過ごし、2010年から2014年まではケルンのユースでプレー。その間、2012/13シーズンにはU19部門のドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)優勝も経験した。直近2シーズンはデュイスブルクに所属し、南米出身選手らしい柔らかいボールタッチと正確なシュートを武器に活躍。これまで2部と3部で130試合以上に出場してきたが、ブンデスリーガでピッチに立った経験はない。
フローリアン・フレッカー(ウニオン・ベルリン)
昨季ハルトベルク(オーストリア)でプレーしていたフレッカーは、右サイドの攻撃的ポジションを強化する目的で獲得された。ただし、必要に応じて守備的な位置、または逆の左サイドも器用にこなす柔軟さも併せ持っている。23歳で初の国外挑戦に臨む同選手は移籍が決まった際に「ウニオンのためにプレーできることを幸せに思っています。次なるステップとして国外への移籍を望んでいましたが、ウニオンというパーフェクトなクラブ、パーフェクトなファン、パーフェクトな都市を見つけることができました」と語った。
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