全18チーム後半戦展望(6)
2019/20シーズンのブンデスリーガはいよいよ1月17日から後半戦がスタート。リーグ戦の再開を前に全18チームの後半戦を展望する。
■フォルトゥナ・デュッセルドルフ(16位)
開幕から一度も連勝がない苦しい戦いが続き、前半戦ラストゲームでウニオン・ベルリンから挙げた勝利は実に7試合ぶり。後半戦もいばらの道を歩むことになりそうだ。
それでもウインターブレイク中には、確かな技術を持つシュテフェン・スクリブスキの獲得(←シャルケ)と左足のパスセンスが光るケビン・シュテーガーの戦列復帰という2つの明るい話題が舞い込んだ。ロウヴェン・ヘニングスの決定力ばかりが目立った攻撃のグレードアップにこの2人が一役買いそうだ。
■ブレーメン(17位)
ヨーロッパリーグ出場を目指しながら降格圏に沈む苦しい前半戦となったが、チームの課題ははっきりしている。リーグワーストの43失点を喫している守備の立て直しだ。
守備意識の向上、プレッシングの強度アップなどチームとしての改善点が多いが、あえてキーマンを挙げるとすれば、ホッフェンハイムから期限付きで加入したケヴィン・フォクトだろう。リベロとしての統率力、持ち前のフィードは攻守両面でチームを活性化するはずだ。今季限りで現役を退くFWクラウディオ・ピサーロのプレーも目に焼き付けておきたい。
■パーダーボルン(18位)
相手がどれだけ強敵だろうとアグレッシブに前からボールを狩りに行き、ショートパス主体の組み立てからゴールを目指すスタイルは、結果が伴わなくてもファンに支持されている。
シュテファン・バウムガルト監督は目先の勝利に捉われることなく、後半戦も自分たちのサッカーを貫こうとするはずだ。指揮官は「定位置が保証された選手はいない」と語っており、ノリッジから2年ぶりに復帰したFWデニス・スルベニーを含め、チーム内競争の活性化による底上げを図っている。
文=遠藤孝輔