川崎Fとの対戦では香川真司が日本のファンの期待に応える活躍を見せた。 - © TORU YAMANAKA
川崎Fとの対戦では香川真司が日本のファンの期待に応える活躍を見せた。 - © TORU YAMANAKA
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Jの強豪に2連勝!ドルトムントの過去の日本ツアーを振り返る

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ボルシア・ドルトムントは過去に2015年と2017年のプレシーズンツアーで来日、Jリーグの強豪に勝利を収めている。

いよいよ来週、ボルシア・ドルトムントが日本にやって来る。ブンデスリーガ5回優勝を誇るドイツ屈指の強豪クラブの来日は今回で7年ぶり4回目となり、24日にヤンマースタジアム長居で香川真司の所属するセレッソ大阪と対戦する。

ミヒャエル・ツォルクとハイコ・ヘルリッヒのゴールでクルゼイロとのインターコンチネンタルカップを制し、東京の国立競技場で世界の頂点に立った1997年から18年後、ドルトムントがプレシーズンツアーとして初めて日本の地に降り立ったのは2015年のことだった。

当時のドルトムントには日本のエースである香川真司が所属しており、等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレとの一戦は凱旋試合として大きな注目を集めた。マルコ・ロイス、ウカシュ・ピシュチェク、ネヴェン・スボティッチといった当時の主力選手たちに加えて、前年にブンデスリーガデビューを果たしていた丸岡満もスタメンに名を連ねる中、主役となったのはファンの期待通り香川だった。 

接戦となった浦和戦はエムレ・モルが後半に2ゴール。 - Atsushi Tomura

キックオフからわずか4分後、ピシュチェクの右サイドからのクロスにゴール前で頭で合わせて早速先制点を奪うと、36分にはロイスの折り返しを右足で叩き込んでドッペルパックを達成。母国で自慢の得点感覚を遺憾なく発揮し、その姿を一目見ようとスタジアムに詰めかけたサポーターを喜ばせた。

トーマス・トゥヘル監督はハーフタイムに大半の選手を入れ替え、ベンチスタートだったマッツ・フンメルス、マルセル・シュメルツァー、イルカイ・ギュンドアン、ヘンリク・ムヒタリアン、ピエール=エメリク・オーバメヤンらを投入する。

するとオーバメヤンが53分、57分にワンタッチでシュートを流し込み連続ゴール。リードを4点に広げると、その2分後にもムヒタリアンの浮き球のパスに抜け出した丸岡が冷静にゴールキーパーとの1対1を制して5点目のゴールを挙げる。終盤にはオーバメヤンのお膳立てをジョン・スタンコヴィッチが決めて6-0のゴールショーを締めくくった。 

その2年後の2017年7月、再び夏のツアーで来日したドルトムントは埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦。就任したばかりだったピーター・ボス監督は、ヌリ・シャヒン、オーバメヤン、アンドレ・シュールレ、クリスチャン・プリシッチらを6万人近い大観衆の前に送り出した。 

序盤からペースを握りながらも24分に浦和の興梠慎三に先制点を許したドルトムントだったが、後半からピッチに立った当時19歳のエムレ・モルが76分に鋭い突破から同点ゴールを奪うと、そのわずか3分後にはシュメルツァーの折り返しを再びモルが左足で叩き込んで逆転に成功した。

ホームで意地を見せる浦和は85分に、その後ブンデスリーガでも活躍することになる遠藤航がコーナーキックに頭で合わせて同点に追いつくが、その4分後に相手のクリアミスを見逃さなかったシュールレがゴールの天井にシュートを突き刺し、決勝ゴール。ベンチ入りした香川真司の出場こそ叶わなかったものの、3-2の接戦を制して日本のファンに勝利をプレゼントした。

7年ぶりとなる今回の日本ツアーでは初めて関西を訪れてセレッソ大阪と対戦、過去2回はドルトムントの一員として参加したレジェンドの香川真司と、サラゴサに移籍した2019年以来となる再会を果たす。今年も自慢の攻撃力とワールドクラスのクオリティで、Jリーグの強豪を相手に日本のサッカーファンを楽しませてくれることだろう。