ロベルト・レヴァンドフスキ
バイエルン・ミュンヘンで次々と記録を更新していくロベルト・レヴァンドフスキ。2020-21シーズンも、ヨーロッパでトップストライカーの1人に数えられる彼が新たなレコードを打ち立てた。
【163】
開幕節シャルケ戦(8-0)でのゴールにより、バイエルンでの通算得点数が163に。カール・ハインツ・ルンメニゲ(162得点)を抜き、クラブの歴代得点記録で2位に浮上した。首位はゲルト・ミュラーの365得点。
【27】
第4節ビーレフェルト戦でゴールを奪ったレヴァンドフスキ。これによりブンデスリーガで通算27のクラブから得点を決めたことになる。
【10】
第5節のアイントラハト・フランクフルト戦でハットトリックをマークしたことにより、レヴァンドフスキは10シーズン連続で2桁ゴールを達成。過去にこの偉業を成し遂げたのはゲルト・ミュラー(13シーズン)とマンフレッド・ブルクスミュラー(10シーズン)のみ。
【344】
第24節に344試合目の出場を果たしたレヴァンドフスキは、ヴェダド・イビシェビッチと並んでブンデスリーガ外国人選手の出場試合数ランキングで5位に浮上。レバン・コビアシュビリ、ハリル・アルティントップ(ともに351試合)、ナウド(358試合)、クラウディオ・ピサロ(490試合)の4人だけがこの数字を上回っている。
【268】
第25節にブンデスリーガ通算268ゴール目を記録し、歴代2位のクラウス・フィッシャーに並んだ。
【269】
第26節シュツットガルト戦でハットトリックを達成したレヴァンドフスキは、通算ゴール数でブンデスリーガ歴代単独2位に浮上。
【35】
このシュツットガルト戦での3連発で2020-21シーズンのゴール数が35に達し、1シーズンにおける自己最高得点を更新した。
【39】
第32節のボルシアMG戦でレヴァンドフスキが再びハットトリック。これで39ゴールとなったが、ブンデスリーガの1シーズンでこれより多くのゴールを決めた選手は1971-72シーズンのゲルト・ミュラーただ1人。
【0.93】
バイエルンでブンデスリーガ218試合に出場して204ゴールを挙げたレヴァンドフスキは、1試合あたり0.93という稀有な得点率を誇る。あの偉大なゲルト・ミュラーでさえ0.85でレヴァンドフスキに及ばない。
【102】
レヴァンドフスキは、ブンデスリーガで1ゴールを決めるのに要する時間も102分となっており、ゲルト・ミュラー(105分)を上回っている。2020-21シーズンにはなんと59分に1回のペースで得点を決めた。
【4】
2020-21シーズンのブンデスリーガ得点王になれば、この栄誉を4シーズン連続で獲得することになり、過去に例がない大記録となる。
2020
・FIFA最優秀選手に選出
・6冠獲得(ブンデスリーガ、DFBポカール、欧州チャンピオンズリーグ、DFLスーパーカップ、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップ)
・ブンデスリーガ、DFBポカール、欧州チャンピオンズリーグでの最多得点者
・欧州5大リーグ(ブンデスリーガ、プレミアリーグ、セリエA、リーグ1、ラ・リーガ)での最多得点(32得点)
2019
・欧州5大リーグ(ブンデスリーガ、プレミアリーグ、セリエA、リーグ1、ラ・リーガ)での最多得点(25得点)
・欧州5大リーグにおけるクラブと代表の両方で最多得点(37ゴール)
ブンデスリーガでの通算記録
・外国籍プレーヤーの最多得点(275ゴール)
・ポーランド人選手の最多ゴール(275ゴール)
・ポーランド人選手の最多出場(348試合)
・ハットトリックの最速記録(3分22秒)
・1試合内での4ゴール最速記録(5分42秒)
・1試合内での5ゴール最速記録(8分59秒)
・外国籍プレーヤーで100ゴール最速到達 (168試合)
国際試合
・欧州選手権予選での最多ゴール数(欧州選手権2016予選で13得点)
・FIFAワールドカップ予選での最多ゴール数(ワールドカップ・ロシア大会の予選で16得点)
・FIFAワールドカップ予選でのハットトリックの最多記録(ワールドカップ・ロシア大会の予選で3回)
レヴァンドフスキがゲルト・ミュラーを抜いてブンデスリーガ歴代最多の得点者になるには、まだまだ時間がかかる。首位に立つ"爆撃機"は365ゴールだからだ。しかし考えてみてほしい。レヴァンドフスキはまだ32歳で、常にコンディションは良い。2014年にバイエルンと契約して以来、リーグ戦で欠場したのは236試合中19試合だけなのだ。
ゲルト・ミュラーの365ゴールと現在90ゴール差だが、レヴァンドフスキが今のペースでゴールを決め続ければ、数年後にはゲルト・ミュラーの記録も射程範囲になるだろう。彼の飽くなき探究心と能力を考えれば、“爆撃機”に代わってブンデスリーガの頂点に上り詰めることがあったとしても不思議ではない。