後半戦開幕直前、チームチェック(1)
年末のオフ期間も終了し、ブンデスリーガクラブの多くは現在、国外で合宿を行っている最中だ。2019/20シーズン後半戦開幕を来週末に控え、本稿では全18クラブの様子を伝えていく。初回は前半戦1~6位のチームを紹介する。
【1位:ライプツィヒ】
<注目データ>
・ライプツィヒがヘアプスト・マイスター(前半戦の王者)になったのは、今回が初。
・ここまで全クラブ最多の48ゴール。
・ホーム直近4試合を全勝し、その4試合での総得点は18。
<注目選手:ティモ・ヴェルナー>
すでに18ゴールを挙げ、ロベルト・レヴァンドフスキに次ぎ得点ランキング2位。自身のシーズン最多ゴール数を更新することは、ほぼ確実だ。またアシスト数も6となっており、スコアラーポイントは24でこちらはリーグトップ。23歳の青年は、ユリアン・ナーゲルスマン監督の下で爆発的な成長を遂げている。
<後半戦最初の3試合>
第18節ウニオン・ベルリン(H)
第19節アイントラハト・フランクフルト(A)
第20節ボルシアMG(H)
【2位:ボルシアMG】
<注目データ>
・直近3シーズンのうち2シーズンで、後半戦開幕3連勝を飾っている。
・前半戦の成績で見ると、今季はクラブ史上3番目の出来。今シーズン以上の成績を残した1969/70シーズン、1976/77シーズンは、いずれもリーグ優勝を果たした。
<注目選手:マルクス・テュラム>
昨年夏にギャンガン(フランス)から加入したテュラムは、ここまでチーム最多の計11ゴールに直接関与しており、10番という背番号にふさわしい働きを見せている。父リリアンは元フランス代表で、1998年のワールドカップで優勝を手にした。
<後半戦最初の3試合>
第18節シャルケ(A)
第19節マインツ(H)
第20節ライプツィヒ(A)
【3位:バイエルン・ミュンヘン】
<注目データ>
・4シーズン連続で後半戦のベストチーム。その4年間は後半戦だけで必ず40~43ポイントを稼いでいる。
・首位との勝ち点差は現在4。前半戦終了時でトップと7ポイントの開きがあった昨季も、最終的に優勝を手にした。
<注目選手:ロベルト・レヴァンドフスキ>
「開幕から11試合連続得点」というブンデスリーガ新記録を樹立し、現在19ゴールをマーク。ブンデスリーガのシーズン歴代最多得点は、ゲルト・ミュラーの40ゴール。果たしてこれを上回り、約半世紀ぶりにレコード更新となるだろうか。
<後半戦最初の3試合>
第18節ヘルタ・ベルリン(A)
第19節シャルケ(H)
第20節マインツ(A)
【4位:ドルトムント】
<注目データ>
・新年最初のリーグ戦は、14年連続で黒星なし。
・今季41得点のうち38得点を流れの中から決めている。同項目でリーグトップ。
<注目選手:エルリング・ホランド>
ヨーロッパ中のビッグクラブが獲得に動く中、彼のハートを射止めたのはドルトムントだった。弱冠19歳でザルツブルク(オーストリア)のエースとして君臨し、今季欧州チャンピオンズリーグ(CL)でも得点を量産。末恐ろしいノルウェー代表選手である。
<後半戦最初の3試合>
第18節アウクスブルク(A)
第19節ケルン(H)
第20節ウニオン・ベルリン(H)
【5位:シャルケ】
<注目データ>
・ホーム直近8試合を4勝4分の無敗。
・昨季前半戦の勝ち点はわずか18だったが、今季は30。同期比で12ポイントのプラスは、全チーム最多。
<注目選手:アミーヌ・アリ>
デイヴィッド・ヴァーグナー監督から絶大なる信頼を寄せられ、前半戦だけで6ゴール4アシスト。シャルケ所属も3シーズン目となり、同クラブ中盤におけるアリの重要度は増すばかりだ。また、契約も2024年まで延長された。
<後半戦最初の3試合>
第18節ボルシアMG(H)
第19節バイエルン・ミュンヘン(A)
第20節ヘルタ・ベルリン(A)
【6位:レーバークーゼン】
<注目データ>
・今季はホームで13ポイント、アウェーで15ポイントと、敵地でも結果を残している。
・後半戦初戦で激突するパーダーボルンのシュテフェン・バウムガルト監督と、レーバークーゼンのペーター・ボス監督は、現役時代にハンザ・ロストックでチームメートだった。
<注目選手:カイ・ハヴァーツ>
昨シーズンは、10代でレーバークーゼン主力としての地位を築き上げた。対戦相手のマークがさらに厳しくなった今季は、まだ2ゴール1アシストの成績。しかしトップフォームを取り戻しさえすれば、強烈な"個"の力で再びチームを牽引してくれるはずだ。
<後半戦最初の3試合>
第18節パーダーボルン(A)
第19節フォルトゥナ・デュッセルドルフ(H)
第20節ホッフェンハイム(A)