アウェーゴール数ランキング
ブンデスリーガ最高の点取り屋は誰か。多くのファンがバイエルン・ミュンヘンのロベルト・レヴァンドフスキと即答するだろう。では、“アウェーゲームに強い点取り屋”は誰だろうか? この疑問の答えを探っていく。
今季アウェーゲームで最もゴールを決めているのは、こちらもレヴァンドフスキだ。得点ランキングトップの全25ゴールのうち、実に11ゴールを敵地でマークしている。ただ、彼と並んで敵地で11ゴールを挙げている選手がもう一人いる。ライプツィヒのエース、ティモ・ヴェルナーだ。
レヴァンドフスキはホームでの得点のほうが3点多いのに対し、ヴェルナーはアウェーでの得点のほうが1点多い。なにより、第3節のボルシアMG戦で叩き出したアウェーでの3ゴールは衝撃的だった。
ヴェルナーのほかにも“アウェー男”と呼べるストライカーがいる。まずは得点ランキング4位につけるロビン・クアイソンだ。マインツの攻撃をけん引する技巧派は、全12ゴールのうち8点をアウェーで記録している。第16節のブレーメン戦、第21節のヘルタ・ベルリン戦ではそれぞれドライアーパック(1試合3得点)と大爆発した。
ヴォルフスブルクの主砲ヴォウト・ヴェグホルストもアウェーでここまで8ゴールを記録しているが、より特筆すべきはブレーメンのミロト・ラシツァ、シャルケのアミーヌ・アリだ。前者は7ゴールのうち6ゴールを、後者は6ゴールのうち5ゴールを敵地でマークしている。
また、フライブルクのニルス・ペーターゼンの成績も興味深い。昨季まではいわゆる“内弁慶”の印象が強かったが、今季はそれを克服し、昨季から3倍増の6つのアウェーゴールを奪っている。
逆にアウェーゴールが思うように伸びない点取り屋も存在する。その筆頭がマルコ・ロイス(ドルトムント)だろう。ホームのジグナル・イドゥナ・パークで10ゴールを挙げている一方、アウェーでは第15節のマインツ戦で挙げた1ゴールにとどまる。同様に、ケルンのジョン・コルドバ(10ゴール中2ゴール)、ホッフェンハイムのアンドレイ・クラマリッチ、シャルケのスアト・セルダル(ともに7ゴール中1ゴール)なども敵地での爆発が待たれるスコアラーといえる。
■2019/20シーズン アウェーゴール数トップ10(所属クラブ/ホーム得点数)
※第25節終了時点
<11得点>
ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン/14得点)
ティモ・ヴェルナー(ライプツィヒ/10得点)
<8得点>
ヴォウト・ヴェフホルスト(ヴォルフスブルク/3得点)
<7得点>
セルジュ・ニャブリ(バイエルン・ミュンヘン/4得点)
ロウヴェン・ヘニングス(デュッセルドルフ/4得点)
<6得点>
ニルス・ペーターゼン(フライブルク/2得点)
ミロト・ラシツァ(ブレーメン/1得点)
<5得点>
マルセル・ザビツァー(ライプツィヒ/5得点)
アミーヌ・アリ(シャルケ/1得点) 他3名
文=遠藤孝輔