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ブンデスリーガ最終節の見どころ

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6月27日に最終節を迎えるブンデスリーガ。バイエルン・ミュンヘンの8連覇は決まったものの、チャンピオンズリーグ出場権争いや残留をかけたサバイバルは、最後の最後までその結末がわからない。さまざまな思いが交錯する“運命の日”の見どころを紹介する。

【チャンピオンズリーグ出場権争い】
前人未到の8連覇を成し遂げたバイエルンと、2位が確定しているドルトムントが、すでにチャンピオンズリーグ出場権を確保。ライプツィヒ(勝ち点63)、ボルシアMG(同62)、レーバークーゼン(同60)が残り2枠を争っている状況だ。圧倒的に優位なのは得失点差が+43のライプツィヒ。アウクスブルクとのアウェーゲームで敗れたとしても、得失点差+16のレーバークーゼンに逆転される可能性はゼロに近い。事実上、ボルシアMGとレーバークーゼンによる一騎打ちとなっている。

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ボルシアMGとレーバークーゼンはともにホームで最終節を迎え、それぞれ10位ヘルタ・ベルリン、13位マインツと対戦する。どちらも残留が確定しているチームとはいえ、シーズンを締めくくる特別な一戦だけに油断は禁物だ。もっとも、ボルシアMGは勝ち点1の上積み、つまり引き分けでも4位を維持できるだろう。レーバークーゼンに勝ち点で並ばれたとしても、現状で「9」の開きがある得失点差を逆転される可能性は低い。

■関連する注目カード
アウクスブルク(15位)vs ライプツィヒ(3位)
ボルシアMG(4位)vs ヘルタ・ベルリン(10位)
レーバークーゼン(5位)vs マインツ(13位)

【ヨーロッパリーグ出場権争い】
レーバークーゼンのDFBポカール決勝進出に伴い、7位まで付与されることになったヨーロッパリーグの出場権争いはすでに決着がついている。1枠はチャンピオンズリーグ出場権を争うライプツィヒ、ボルシアMG、レーバークーゼンのいずれか。そして8位フライブルクに勝ち点4差をつけている6位ヴォルフスブルク、7位ホッフェンハイムの“ヨーロッパ行き”が決定している。

【残留争い】
昇格1年目のパーダーボルンは最下位が確定、15位アウクスブルクは残留が確定しており、自動降格圏に沈むブレーメンと、昇降格プレーオフに回る16位デュッセルドルフが、文字通り運命の一戦に臨むこととなる。

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両チームの勝ち点差は「2」で、ホームにケルンを迎えるブレーメンは勝利が絶対条件。ただ、3ポイントを掴んだとしてもデュッセルドルフが勝利した場合は、ブンデスリーガ創設以来2度目となる2部降格の憂き目に遭う。ブレーメンが勝利、デュッセルドルフが引き分けた場合は勝ち点で並び、得失点差での争いとなる。現時点ではデュッセルドルフが「4」上回っているため、ブレーメンは大量得点での勝利が必要だ。

ブレーメンに所属する2人のストライカー、日本代表の大迫勇也と今季限りで現役を引退するレジェンド、クラウディオ・ピサーロには日本からも大きな注目が集まりそうだ。

■関連する注目カード
ウニオン・ベルリン(12位)vs デュッセルドルフ(16位)
ブレーメン(17位)vs ケルン(14位)

【得点王争い】
得点王はバイエルンの主砲、ロベルト・レヴァンドフスキで決まりだろう。33ゴールを記録し、3シーズン連続5回目のタイトルをほぼ手中に収めている。2位のティモ・ヴェルナー(ライプツィヒ)もキャリアハイの26ゴールを積み重ねたが、さすがに最終節での逆転は現実的ではない。3番手はドルトムントのジェイドン・サンチョで、ウイングが主戦場ながらPKなしで17ゴールと素晴らしい記録を残している。

文=遠藤孝輔