ハンブルク伊藤の初インタビュー前編「数字でチームに貢献したい」
ハンブルガーSVの伊藤達哉は今シーズン、第5節でトップチームのベンチ入りをすると、翌節のレーバークーゼン戦でブンデスリーガデビューを果たし、第7節のブレーメンとの北部ダービーでは先発デビューを飾った。その後もコンスタントに出場を重ね、12月にはクラブとプロ契約を締結。巧みなドリブルでサイドを切り崩し、ホームの観客を沸かせる20歳の同選手に当サイトが初のインタビューを行った。まずは前編をお届けする。
ーー伊藤選手は高校3年生の夏にドイツに渡り、ハンブルクのユースチームに加入しました。この挑戦を決意した理由は?
伊藤 今の時代のサッカーは日本よりもヨーロッパの方が進んでいる、強いと僕は認識していました。小さい頃から海外の試合を見ることが好きだったし、海外のピッチに早く立ちたいとずっと思っていて、18歳でその機会があったので迷わずに来ました。
ーーそもそもハンブルクに入団するきっかけはなんだったのしょうか?
伊藤 16歳の時にUAEで大会(※)があって、僕は柏レイソルのユースだったのですが、ハンブルクも参加していて、 そこでスカウトしてもらいました。
※「アル・アインインターナショナル チャンピオンシップ 2014」で柏レイソルU-18は準優勝し、伊藤選手は大会MVPに輝いた。また、グループリーグで対戦したハンブルク戦ではマン・オブ・ザ・マッチ に選出されている
ーーまずはハンブルクU-19に所属し、その後はセカンドチーム(U-23)でレギオナルリーガ(4部)でプレーしました。トップチームに昇格するまでの2年間はどのような日々でしたか?
伊藤 1年目はひざのけがもあって、ほとんど試合に出場できない状況でした。だから、2年目は1年目の悔しさを晴らせるように毎日しっかり練習しました。それがトップチームに入れる成果につながったのかなと思います。
ーー昨年12月にハンブルクとプロ契約を結びました。ブンデスリーガのビッグクラブでプロになったことを誇りに感じますか?
伊藤 ドイツに18歳で来た時に決意していたのがブンデスリーガのピッチに立つということだったので、その思いがやっと報われたというか、やっとスタートラインに立てたなと。そして、ここからもう一度始まるんだなという気持ちでした。